OUCHI-40 シンプル住宅のフォトまとめ
石川淳建築設計事務所
猫と住む家 横浜の二世帯住宅の外観夜景です。
子世帯は左の小階段を上って灯りの灯っている左側の玄関から入ります。
親世帯は写真から見切れた右にある階段から上がって建物正方形の開口の右側から入ります。
さて、二世帯住宅は室内でつながっていないと、共同住宅や長屋などと言った集合住宅扱いになってしまい法令が厳しくなります。そのため、室内でつなげて通り抜けができるようにするのが一般的。
この家では、2つの玄関は壁を隔てて隣り同士になるように設計してあるので、小さなドアを付けて両戸をつないでいます。
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夜景リビング
テレビの上にはLED式の間接照明を設置。
壁や天井が白色なのでその他に数灯を灯せば夕食に必要な照度は取れてしまいます。
天窓からは夕暮れの藍色の空の光が反射しいます。
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キャットウオーク
初めて壁にキャットウオークを作り付けた家が「建もの探訪」で放送されたのが2011年の1月です。
だいぶ世の中に浸透しましたので室内飼いの猫たちも楽しく暮らせるようになったと思います。
石川淳建築設計事務所
猫室から猫が見下ろしてます。
お引越後の玄関の様子。
猫部屋から下を見下ろす猫の様子です。
直射日光の当たらない場所ですので、この家の中で最も涼しいとの事(お施主様談)
1階の玄関土間を見下ろしています。
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3つの天窓
屋根に付ける天窓ですが、傾ける方向によって、光の入る時刻が変わります。
東向きに傾いた窓は午前中の光を入れ、北向きであれば直射日光を入れずに部屋全体をやわらかに明るくします
石川淳建築設計事務所
建築写真家のテクニック
写真家の小川重雄さん得意の「イスが向き合って話しをしている人のように配置する写真」です。お引越前の無機質な空間にイス二つで雰囲気を作って撮影してもらいました。
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「光」という自然を取り入れる
建築家は「光と風を取り入れる」とよく言いますが、風の通り道はつくるものの、熱波が当たり前になった日本ではむなしく聞こえるのも事実です。
さて、光はというと、都市でも田園部でも最後にのこされた「自然」の恵みではないでしょうか?
光は入れすぎると害になりますが、上手く使えば空間を広く見せたり、外の天気や時間の流れを家中に届ける絶好の要素になります。
壁に反射させた光をうまく家中に廻して、雨の日でも照明を灯す必要がないくらい明るく、かつ、入射熱量が大きくなりすぎないように作る事も可能です。
「建築空間の善し悪しは自然光の使い方に尽きる」と言われます。
かたや、商業建築が得意な設計士は人工光を使いたがります。
同じ設計者でも光に対する考え方はそれぞれですね。
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天窓は透明ガラス
東向きの天窓です。
午前中の日射を狙って東勾配の屋根に付けました。
天窓のガラスは透明か曇りガラスか、と迷う人も多いと思いますが「透明」がお勧め。
空や雲や夜は月が見えてとても気持ちがよいです。
最近の天窓の製品はガラスに汚れ防止のコーティングがしてあるので、鳥のフンなどが付いても雨で洗い流される仕掛けがされています。
日時計のように季節や時間を感じらおすすめですが、南向きの時や数が多いときは熱負荷の事も考えて慎重に検討が必要です。
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天井高さ4mで重力換気
2階のリビングは天井高さが4mあります。
鉄骨造やRC造、又はハウスメーカーの特殊な工法を使わなくとも、普通の木造在来工法で可能です。
また、天窓を一部開閉式にする事で、暖気を外に抜き、下の窓から空気を吸い込む重力換気を使って、無風の時でも快適な空気の流れがつくれます。
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白いリビング
石川淳建築設計事務所では白い壁の内装を多く作ります。
木目や色を使った内装も綺麗ですが、白壁は「光の色」を楽しむ事ができます。
昼は白く、夕方は赤く、日没後は青く。室内の自然光が時間や天気によって色々な表情を作ります。
壁に木目や色のクロスを貼った場合は例えば木目ならば木の色が室内に反射して、全体にベージュっぽい色に見えて来ます。それはそれで素敵ですが、時間の移ろいを光の色で楽しむ事は出来なくなってしまいます。
と言うことで、白をお勧めする理由でした。
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天窓の効果
左上の壁に反射させて部屋全体を明るくします。右上の天窓は東斜面の屋根に付いていますので、こちらは朝の光を取り込みます。
2階の居間を中心に、左の半層下の開口が主寝室入り口、正面に子供室、右にサニタリーの入り口です。右端のアイランドキッチンからサニタリーへは数歩で行けて、家事動線は短めにできました。