自分でもまさかの英文解釈教室読了です。本来読むべき受験生の頃から30年近く遅れてですが、思わず本をぎゅっと胸に抱きしめてしまいましたよ。
今日の私の英語力は高3の夏の夏期講習でとった伊藤和夫の講義のおかげと言っても過言ではない、と日本語の文体まで伊藤和夫の訳文調になってしまいますが、本当にあの講義を聞かなければ私は英文を英文として捉えるのではなく、単語を日本語に置き換えてそれをこねくり回すという愚行を続けていたでしょうし、英語が読めなければ世界の広がりが全く違っていたから、たまたま履修できた偶然にいくら感謝してもしきれないのです。噂通り講義は淡々としておそろしく眠かったのですが。
さて、この抜群の挫折率を誇る名参考書を読み終わって最初に心に浮かんだことは「また読まなきゃ!」です。
半端な理解のまま進んでしまった箇所もたくさんだし、この先も手元に置いて英文の読み方が雑になってると感じたらまた読み直して、ガッチリ英文を捉えるように戻る助けにします。
あとがきの最後は『本書の説く思考法が諸君の無意識の世界に完全に沈み、諸君が本書のことを忘れ去ることができたとき、「直読直解」の理想は達成されたのであり、本書は諸君のための役割を果たし終えたこととなるであろう。』とありますが、私は英語を読む限り、一生かけてこれを目指すでしょう。